◆出張調査報告
出張日程 | 平成16年10月29日〜10月30日 (2日間) |
出張先 | 静岡県浜松市 |
縣居神社 浜松市立中央図書館 | |
出張者 |
松本久史 (國學院大學・日本文化研究所・助手) |
調査の内容と研究との関連について |
前回(平成16年10月17日〜18日)に行われた縣居神社縣居文庫本資料調査の補充調査を行った。内容としては書誌データの再確認、前回撮影の写真データと原本の照合・確認等である。また、関連する岡部家関係文書や、縣居文庫目録(戦災以前のもの)など、縣居神社所蔵資料の一部を閲覧することが出来た。たとえば、真淵の子孫の「親類書」等、国学研究上貴重な資料が存在することを確認した。 また、浜松市立中央図書館にも赴き、郷土資料の調査を行った。春満門人である杉浦国頭、柳瀬方熟関係の論文『遠江』誌の複写を行った。又、遠江関係の文書目録等も調査し、春満と直接関係する資料を発見することは出来なかったが、高須元尚の資料が新居町教育委員会に所蔵されていることを確認した。 縣居神社に残されている岡部家関係文書は未だ未整理の段階であり、書誌等を取るまでには至らなかった。しかし、国学のみではなく、皇典講究所および本学に関係した岡部譲の資料など、近代の文書も存在することがわかったように、今後の研究につながる調査であった。 |
|
出張日程 | 平成16年7月25日〜7月30日 (6日間) |
出張先 | 京都市伏見区 |
東丸神社 | |
出張者 |
根岸茂夫 (國學院大學・文学部・教授) |
調査の内容と研究との関連について |
前回までの調査に引続き、東丸神社所蔵の羽倉家文書を整理し、一点ずつ中性紙封筒に詰め、目録をとった。今回整理した史料の中には、稲荷社を勧請した各地の家などが崇敬と祭祀の継続を誓った「稲荷安鎮証文」、羽倉家の代々に授けられた「口宣案」、「位記」、「綸旨」、「神祇伯下知状」などが多く、これらから春満の周囲の人々の官位の昇進時期なども判明した。 羽倉家文書のうち、「日本書紀」、「万葉集」なども調査し、「日本書紀箚記」が春満の弟で羽倉家を相続した信名の筆によることが判明した。また春満宛書簡を調査し、判読した。今回新たに整理した資料は四百点余であったが、羽倉家文書の重要性を改めて確認できた。 調査の過程で、東丸神社松村宮司御夫妻に多大なる御高配を賜ったことに感謝する次第である。 |
|